珪藻土と漆喰のちがいがわかりません💦
家の壁ぬるならどっちがいいかしら?
どちらも一長一短です。
まずは、それぞれの特徴を知ってから自分に合う方を選んで下さいね。
この記事を読めば、低予算で屋内の壁をリフォームするのに最適な素材【珪藻土と漆喰】について理解できます。
左官歴30年以上の左官職人
左官1級技能士・基幹技能士・とあるゼネコンの1級職長
築35年の木造住宅をDIYリフォームしながら暮らす50代のブロガー
珪藻土と漆喰の違いとメリット・デメリットを比較検討!
珪藻土と漆喰の違い
珪藻土と漆喰の違いなんてわかりませんよね。
それが普通です(笑)
珪藻土と漆喰は、壁に塗る自然素材で、湿度やにおいを調整する効果があります。
珪藻土は基本的に茶色でざらざらしてます。
現在は、カラーバリエーションも豊富で色々選べます。
珪藻土だけではかたまれないのでノリなどでかためます。
珪藻土は、海や湖などに生息する微小な植物性プランクトン、珪藻の化石から成る堆積物です。
珪藻の殻は二酸化ケイ素(SiO2)でできており、これが珪藻土の主成分となります。
- 吸放湿性・調湿機能:珪藻土は湿気を吸収し、乾燥時には放出します。これにより、人間にとって快適な湿度を自動で保つことができます。
- 断熱・保温性能:珪藻土の微細孔が空気層の役割を果たすことで、高い断熱性能と保温性能を発揮します。
- 防露機能:調湿効果により、結露やカビの発生を防ぎます。
- 遮音性能:珪藻土の微細孔が音を吸収するため、吸音・遮音効果が高まります。
- 脱臭・吸煙機能:臭いや煙を吸着するので、脱臭・空気清浄機能をもちます。
organic-ie.com/building/diatomaceous-earth/より引用
漆喰は基本的な色は白色でつるつるです。
石灰石なので時間で固まります。
漆喰(しっくい)は、建築材料の一つで、主に壁や天井の仕上げに使われます。
その主成分は水酸化カルシウム、別名消石灰です。
この消石灰は、石灰石を高温で焼いて作られ、水を加えることで白い粉状になります。
漆喰は、世界中で使われており、住宅様式や気候風土によって組成が異なります。
たとえば、西洋の漆喰は消石灰と砂を混ぜて作られます。
一方、日本の漆喰は消石灰に骨材や麻の繊維、海藻のりなどを混ぜて作られます。
漆喰の特性としては、防火性があり、また調湿性にも優れているとされています。
しかし、調湿性能については、漆喰そのものよりも下地の材質が大きく影響するとの見方もあります。
また、漆喰は空気中の二酸化炭素と反応して硬化します
参考資料
atopico.com/lpo/shikkuibijin/index_02.html
ja.wikipedia.org/wiki/漆喰
珪藻土は大量の水に弱く、内部専用です。
しかし、吸放湿性・調湿機能、断熱・保温性能、防露機能、遮音性能、脱臭・吸煙機能など多くの効能があります。
漆喰は、内部・外部どちらもOKです。
漆喰は、水に強く防火性もあります。
珪藻土 | 漆喰 | |
外部使用 | ✖ | ○ |
仕上がり | ザラザラ | つるつる |
調湿性 | ◎ | ○ |
塗りやすさ | ○ | ◎ |
塗り厚 | 1~5ミリ | 1~5ミリ |
どちらも自分で塗れますが、業者に頼むと1メートル四方で数千円かかります。
自分で塗れば、材料費と養生材、コテとコテ板(ちりとりでも代用できます)だけのお金ですみます。
かなり安くできますよ。
珪藻土のメリットとデメリト
珪藻土のメリット
- 吸放湿性・調湿機能、断熱・保温性能、防露機能、遮音性能、脱臭・吸煙機能などかなりハイスッペクです。
- 厚みを付けて塗ってもひびが入りにくい。
珪藻土のデメリット
- 仕上がりがざらざらで肌触りはよくない💦
- 値段が高い(1㎡あたり400円~600円)
- 傷がつくと破損する💦
- 外部では使えない。
- 水分が多くなるとカビが発生することがある。
\8年前に息子の部屋を珪藻土ドイツ壁風に塗りました/
漆喰のメリットとデメリト
漆喰のメリット
- 吸放湿性・調湿機能、防火機能がある
- 断熱・保温性能、防露機能、遮音性能、脱臭・吸煙機能がある
- 有害物質の放出はない
- 意匠性が高い←お洒落に仕上げやすい
- 水に強く外部にも使える。(洗面所やトイレの壁に最適)
- 施工性がいい←ぬりやすい😉
- 汚れたり、傷がついても簡単に上塗りできる
漆喰のデメリット
- 施工単価が高い(1㎡あたり700~850円)
- 5年くらいでカビがはえることもある(石鹸など汚れやすい場所)💦
- 細かいクラックがでることがある。
漆喰のしあげ用は、薄く塗ることが前提の材料です。
厚みをつけて寝ると、ひび割れを起こします💦
\8年前にトイレの壁を漆喰で床から1メートルぬりました/
珪藻土と漆喰どちらがおすすめなの?
機能重視なら、珪藻土です
調湿性(湿度の調節機能)・遮音性・脱臭・吸煙機能などの機能をもつために厚みが必要だからです。
漆喰は、機能的には珪藻土にかないません。
しかし、珪藻土の肌触りの悪さや補修が困難なところを考慮すると場所によってはおすすめしません。
実は、勝手口の壁を珪藻土で塗りました。
人や物が当たりやすい場所では、傷が付きやすくお勧めしません💦
塗りやすく、肌触りのよい漆喰は、廊下や、部屋、トイレ、洗面所など
どこでも使えます。
機能性を選ぶか、デザインや肌触りをとるかで材料は変わります。
漆喰の方が、初心者にはいいと考えます。
理由は、珪藻土のほうが骨材が荒く(大きいの意味)塗りにくいからです。
しかし、最近はローラーでぬる液体タイプの珪藻土が発売され人気を集めつつあります。。
最近は、液状でローラーで塗れるものが主流みたいです。
珪藻土でも薄くぬれば様々な効果は薄れてしまいます💦
その分、初心者にもぬりやすいです。
価格の比較とタイプ別の解説!
珪藻土の価格
市販されている物では、コテぬりタイプの固形(すでに練らせたペーストの状態)のものとローラーでぬれる液状のものがあります。
珪藻土が塗ることのできる下地は、ビニールクロス、石こうボード、しっくい、コンクリート、モルタル、合板、コンパネ、センイ壁、ジュラク壁、砂壁などほとんどの物に塗ることができます。
しかし、場所によっては下地にあわせたプライマー(接着剤)が必要なので気をつけてください。
\初心者向きの液体タイプ・ローラー用/
液状の珪藻土なので、やや薄くなります。
2回ぬりで1.5㎏の珪藻土で3~4㎡ぬれます。
1㎡あたり400円~600円でぬれる計算です。
こてぬりのペーストタイプや粉末の練るタイプは見つかりませんでした💦
漆喰の値段
今、話題のヌリヌリ(NURI2)こてを使わずにゴム手袋でもぬれると評判です。
厚く塗ることができます。
厚くぬれば、様々な効果も高まります。その分、材料費は高くなります。
1ミリぬり(うす塗り)だとしても18㎏で14㎡です。
1㎡あたり800円はかかります。
現場でお世話になっている日本プラスターさんが売り出している『漆喰うま~くヌレール』は、8年前におやじが使った材料です。
色も豊富、量も選べるのでおすすめです。
半ペーストなのでやや厚塗りもできます。
18㎏で二回塗りで16㎡ぬれます。(1ミリぬり)
こてぬりができるペーストタイプです。
1㎡あたり、おおよそ700円です。
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まとめ
【珪藻土と漆喰のメリット】
(吸放湿性・調湿機能、断熱・保温性能、防露機能、遮音性能、脱臭・吸煙機能)
【珪藻土と漆喰のちがい】
①珪藻土は内部専用・漆喰は外部も大丈夫
②珪藻土は、ざらざらのしあがり・漆喰は、つるつる仕上げやパターン仕上げができる。
③同じうす塗り仕上げなら、珪藻土の方が安い。
値段は少し高めですが、初心者には漆喰をおすすめします。
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漆喰に防火性があるなんて、初めて知りました!参考になります。