
10年後、あなたの今の仕事はまだそこにありますか?



今の仕事、10年後機械化されて失業しないか不安です💦



おやじは現在、大手ゼネコンの現場で1級職長として働いています。
左官1級技能士、そして登録基幹技能士として、泥と汗にまみれて生きてきました。
かつては人間が汗水を垂らしてやっていた作業が、少しずつ、しかし確実に機械に置き換わっています。
現場で手づくりされていたものが、工場で加工されて組み立てるだけになったり、
勝手に水平になる材料が開発されたりしてどんどん簡単になっています。
この記事では、現場を知り尽くしたおやじが、AI時代に「消える仕事」と「残る仕事」の境界線、そして人間が生き残るための具体的な戦略をお伝えします。
ボーっとしていると、数年後には自分の仕事がなくなっているかもしれません。
そもそも何が「底辺」なのか?
給料以上に怖い「代替可能性」
底辺仕事といわれる職種は、一般的に給与が低く、労働条件が悪いと見なされるものです。
また、社会的ステータスが低く、尊敬されにくいとも言われます。
基本的に、誰でもなることができて、誰でもできる簡単な仕事をさす言葉です。
学歴や専門性が求められない仕事であり、作業内容がきつくても賃金が安い仕事があてはまります。
かつては「3K(きつい・汚い・危険)」が底辺の代名詞でした。
しかし、これらは社会に必要なエッセンシャルワークであり、職業に貴賤はありません。
どんな仕事も社会的に必要不可欠な仕事であり、人々の生活を支えています。



しかし、AI時代の現代において、真に避けるべき「底辺」の定義は変わりました。
- 思考停止の作業:
マニュアル通りに右から左へ動かすだけの仕事
(例:作業データの単純な入力作業、
上司の命令通りの資材運びなどの手元作業) - スキルの蓄積がない:
10年やっても、昨日入ったアルバイトと結果が変わらない仕事
(すぐにできて、進歩や改善の余地がない仕事) - 代替可能性が高い:
「君じゃなくてもいい(=機械でもいい)」と言われる仕事
ここに留まり続けることは、いつ梯子(はしご)を外されるか分からない、非常に危険な状態と言えます。
将来設計の油断



今まで大丈夫だったからと、油断してませんか?
「建設職人の世界はなくならない」と安心していませんか?
半分は正解ですが、半分は間違いです。現場のリアルを見てみましょう。
確かに、他に業種に比べたらロボットの導入は遅くなると思っています。
しかし、水やホコリに強い安いロボットが誕生するのは時間の問題でしょう。
なぜあなたは抜け出せないのか?「茹でガエル」の恐怖



「なんだかんだ言っても、俺たちの仕事は明日すぐにはなくならないだろう」
そう思っていませんか?
それが一番怖い「茹でガエル」の状態です。
人間は、変化を嫌います。(現状維持バイアス)
「新しい技術を覚えるより、今のやり方でいいや」と思った瞬間、あなたの成長は止まります。
昔ながらのやり方に固執し、施工管理アプリやドローン操作などの新しい技術を拒絶していませんか?
技術の進化は、ある日突然やってきます。
「不要な人材」とみなされないように今から準備が必要です。
今から選ぶべきルート3選



では、どうすればいいのか。
ロボットに使われる側になるか、ロボットを使う(管理する)側になるか。中間はありません。
おやじが提案するルートは以下の3つです。
【ルートA】「超・熟練職人」への進化(ハイエンド・クラフトマン)
- 戦略:
AIでも代替不可能なレベルまで技術を磨き上げる。 - 具体例:
文化財修復、高級注文住宅の特殊仕上げなど
「あなたに頼みたい」と言われるブランドを作ることです。
【ルートB】「超・職長(マネージャー)」への進化



「人を束ねる力」いわゆるリーダーシップを持つ人はどこでも重宝されます。
ロボットにはできない「人の心を動かす」「現場を回す」能力を身に着けるのです。
現場で培った「段取り力」や「胆力」は、AIには絶対にコピーできません。
あなたの経験こそが、財産なのです。
【ルートC】「機械を操る側」へのジョブチェンジ



このルートは、完全に未経験な人には勇気が必要でしょう。
完全未経験から、これからのインフラを支える側へ回る。
具体例としては、ITインフラエンジニア、工場の設備保全(ロボットのメンテナンス)、ドローン操縦士などです。
肉体労働の経験を活かしつつ、テクノロジー側に軸足を移します。
「現場の勝手がわかるエンジニア」は最強です。
今すぐ始めるべき「生存のための準備」



不安になる必要はありません。今日から準備を始めれば間に合います。
現場で作業前に「KY(危険予知)活動」をするように、キャリアのKY活動を行いましょう。
今現在の自分のスキルや将来性について客観的に確認することです。
そして、将来のなりたい自分について考察しましょう。
口だけで「腕がいい」と言っても通用しません。
1級技能士や施工管理技士は、あなたのスキルを客観的に証明するパスポートです。
これがないと、AI時代には「スキルのない単純労働者」とみなされてしまいます。



転職活動や就職活動だけならノーリスクなので、転職や就職サイトに登録してみましょう。
あなたにどんな企業から求人が来るかわかります。
それが、あなたの市場価値だとわかるはずです。
不満があるならば、学ぶ努力をすればいい。
転職サイトを見て、今の市場で「どんなスキルが高値で売買されているか」を知ってください。
敵を知り、己を知れば百戦危うからずです。
人気のあるスキルを習得する努力をすれば、ハイクラス転職も夢ではありません。
自分に合う転職サイトを選ぶ



仕事で使う道具や工具にはこだわりたいですよね。
転職エージェントも、自分の目的に合わせて使い分けてください。
【リクルートエージェント・doda】
最もメジャーで多くの業界の求人がわかるのでお試し登録にはここが一番適しています。
ちなみに、おやじもリクルートエージェントには登録しています。
「もう現場作業はこりごりだ」「営業や管理に行きたい」という方は、求人数の多い大手を使ってみてください。
(テクノロジー側へ)
【ルートC】「機械を操る側」へのジョブチェンジを選んだ勇気あるあなたはこちらに登録しましょう。
エンジニアに必要なことがわかるうえ、初心者に求められるスキルがわかります。
まとめ:未来は「待つ」ものではなく「選ぶ」もの
おやじが1級職長になれたのは、誰よりも早く現場に入り、誰よりも先の工程を読んで動いたからです。
職人よりも、職長としてのキャリアが長いので、その分色々な失敗を糧に学んできたからです。
今は、体力の問題もあり異業種への転職も視野に勉強中です。
あなたも、1度しかない人生後悔しないためにも自分の未来予測はしっかりとしましょう。
「あの時動いておけばよかった」と後悔しないために。
ぜひこの記事をブックマークして、今日、最初の一歩(サイトへの登録や資格の勉強)を踏み出してください。
現場からは以上です。今日もご安全に!









コメント