建設職人のメリットとデメリット【現役30年の左官職人のリアル告白】

左官職人が語る!建設業の知恵袋
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「職人頭おかしい」はまちがいです

建設職人は、学歴不問の実力社会です。
服装や礼儀作法も一般の会社に比べるとかなりゆるい。
そのため、変わり者が多いのも事実です。
しかし、本当にバカに務まるほど甘い世界ではありません💦
毎日条件や状況が変化する建設現場で働くためには、思考力と判断力、行動力がないとだめです。
あなたが、職人をめざすなら職人として誇りをもってほしいです。
まず、職人のメリットとデメリットを知ってからよく考えて就職しましょう。

建設職人のメリットとデメリット

おやじ
おやじ

建設業=3K 【きつい・きたない・きけん

あなたの建設職人のイメージはこのイメージではありませんか?

この記事を読めば、デメリットばかりではなくメリットも多いことがわかります。
あなたが【物つくり好き・体力のある人】なら、天職かもしれません。
あなたが、学歴やデジタルスキルに自信がないならば挑戦する価値があります。
経験値や技能が必要な職業で、やり方ややる気次第でしっかり稼げる建設職人。
デメリットも理解たうえで、覚悟を決めて修行するならあなたは、

スキルマスター職人に必ずなれるでしょう。

ちなみに、おやじの後輩で10年で独立開業して今ではかなり羽振りがいい人もいます。

建設職人のデメリット

建設職人は底辺職のイメージがありませんか? 
確かに、作業内容や職種によっては、外れていないと思います。
左官職人の私から見ても 監督〔セコカン〕は、長時間労働で大変そうだと思います。
その分、施工管理の職員の給料はとてもいいです。

おやじ
おやじ

鳶職とよばれる建設職人は、主に建設用の足場を組んだり鉄骨建て方の揚重【物を高所にあげる作業】します。
高所での作業のスペシャリストです。

高所恐怖症の人には無理な仕事です。

鳶さんは、高い場所での命がけの作業 本当にすごいなぁといつも感心しています。
解体工事の解体屋さん・ペンキを塗る塗装屋さん・ウレタン〔断熱材〕を吹き付けるウレタン屋さん・防水工事でアスファルト防水をする防水屋さんなどは、どうしても汚れや埃と無縁ではいられません

おやじ
おやじ

建設業では、元請けと呼ばれるゼネコンや工務店の施工管理する職員。

仕事内容ごとに様々な下請け専門工事業者がいます。

それぞれが、各分野のスペシャリストです。

汚れやすく、危険もある

左官職人も、躯体研磨作業のサンダー掛け、天井補修、コンクリート打設作業など汚れや埃とは無縁ではいられません。
そして、全職共通して つまずき転倒する危険や 高所からの墜落・転落の危険はあります。
建設業は、生産業とならんでケガや事故が多い業種です。

天候の影響を受けやすい

外作業も多く、天候の影響も受けやすいです。
夏は、暑くて 冬は、寒いです(´;ω;`)

職人は朝早い

朝も、早いです。だいたい6時前に家を出ます。
職人になるなら、早寝早起きは必須です。

建設現場の風景画像です。
仮囲いとクレーンが書かれています。

仕事が休みにくい・賃金形態に差がある

工事の期間延期には、違約金という罰金が発生します。

工期厳守は、暗黙の絶対ルールなのです

忙しい時期には、気軽に休めないのが現状です。
暇な時期と忙しい時期のムラがあります。
職人は、基本的に日給月給制です。

おやじ
おやじ

もちろん 会社によりけりなので 月給制の会社もあるよ。

交通費も会社がだす会社もあるよ。
給料の払いかたは、会社によって本当に様々だよ。
入社する前によく確認して下さいね。

とくに保険や年金の負担がしてもらえるところと、全て自己負担の会社とあるので手取りだけで考えちゃだめだよ。

退職金も有給もボーナスありません
基本的に 交通費も作業着も細かい道具も自分持ちです。
これは、職人がフリーランスに近い職業だったためです。
昔は、より高い賃金や、労働条件の良い会社をわたりあるく職人がたくさんいたためです。

体力的にきつい

仕事になれるまでは、体力的にきついでしょう。
慣れてきても、体力維持できなければ年を追うごとにきつくなります。
肉体労働者の命《腰》を痛めやすいのも事実です。
ここまで、デメリットばかり読んで ガッカリした人も多いはずです。
わかります。
私も30年以上建設業で働いているのですから。
人の欠点と同じで、デメリットは見やすいものなのです。・
しかし、デメリットをよく知らずに 入職してもすぐ辞めてしまうでしょう。
皆さんには、デメリットを知ったうえでメリットも知ってほしいのです。

部屋うちの壁を塗る職人のイラストです。職人の雰囲気や服装をつたえるために挿入しました。

職人のメリット

若い時から高収入になれる・学歴不要の実力社会

職種により 差はありますが、《稼ぐ》ということにおいては稼げます。
学歴は関係ない実力主義です。
見習い期間[最初の3~5年]は、少し安いです。
それでも、手取り20万円ちかくもらえると思います。
そして、技能習得すれば月収30~40万円とすぐにあがります。
働けば働いただけ稼げます。

おやじ
おやじ

この見習い期間が、なかなかのネックだと思う。
先輩職人さんが あなたを気に入れば 色々親切に教えてくれるだろう。
しかし、気にられなかった場合、あなたは 厳しい状況で働くことになるだろう。
どこの会社でも 同じだろう。
結局は 人次第なんだよね。

サビ残[サービス残業]なんてありえません。
交通費手当や職長手当がつく会社が多いです。
会社をかえても賃金にあまり差がつかないこともメリットだと思います朝は早いけれど、たいていは早く帰れます
雑工事[スッポトの作業]のときには半日で帰ることもしばしばあります。
夜間作業は、1.5~2倍の給料がもらえます。
職人はやる気と努力しだいでかなり稼げます。
30代で額面価格500万円くらい。40~50代で、額面金額550万円以上稼ぎました。
退職年齢も 健康次第、体力次第で70代でも働けます
景気の波や労働日数で、かなり差がでます。

左官屋おやじ
左官屋おやじ

おやじの25~40歳くらいのときには、年間310~330人工働いていたんだよ。
平日は、新築工事・祭日や休日は、改修工事で働きました。
借金返済のため 将来のため がむしゃらに働きました。
この時期の体験こそ 学びがあり 今の自分をつくる基礎になったんだよ。

日給の単価は、会社からの信用度できまります。
すぐ休む人や雑な仕事しかできない人、トラブルメーカーは安くなります。

DIYリフォームの知識が取得できる

建設職人の種類にもよりますが、様々な知識と経験がDIYリフォームに役立つでしょう。
道具や材料も安く入手できます。
身近にいるプロに直接工事を頼めば工務店に頼むより安く済むでしょう。
余った仕上げ材は、無料でもらえることが多いです。
持ち家の方は、リノベーションしやすくなるでしょう。

将来性

将来にわたり⦅10~20年くらい⦆AIに仕事を奪われないと予測されています。
仕事が、あまくなることはあるでしょう。 
しかし、無くなることはないと確信できます。
災害が多い日本には、我々が持つ知識・技能が必要です
今後もインフラ維持のためにも 技術・技能の継承が必要なのです
しかし、若い後継者が本当にたりません必要なところに、人材がいないのです
今、若手はブルーオーシャン[競争のない世界]なのです。
およらく、あと5年くらいで人手不足で倒産・廃業する会社が増えると予測されています。
賃金は、社会のニーズと供給のバランスできまります。
かならず、賃金は上がると予測します。

おやじ
おやじ

中抜き、ピンハネが横行しているので気をつけてね。
常に、ネットワークをはって世間の相場と同じくらいの賃金で働きましょう。
同業の仲間との付き合いは多い方がいいですよ。
ただし、お金ばかり追うと閑散期には失業しやすいのでほどほどにしましょう。

独立して社長になり青天井に稼ぐ夢がある

もしも、あなたが人集めや人付き合いの能力があり、資金繰りができるなら 独立開業もできます。
年収1000万円以上も夢ありません

しかし、10年以上続く確率は2~3割程度だそうです。
個人的には、年収800万以上は幸福度が変わらないらしいので、職人のほうが気楽で幸せだと思います。
ただし 職人では、今のところ700万円超えるのは大変です。
しかし、将来はわかりません。
外国人労働者には、職長ができません💦
会社としては、外国人労働者の世話をやける職長にはたくさん給料をはらってもいいという会社も多いです。
ぜひ、職長を目指してください。

仕事の魅力-働きがい

これから書くことは、個人的な感想なので偏りのあることを承知して下さい。
皆さんは、仕事が楽しいですか?
仕事を楽しむためには、本気で仕事に取り組む必要があると思います
毎日 まったく同じ内容の仕事はありません。
試行錯誤してよりいい方法を探求したり、時短する方法を工夫したり、他職の仕事をみてリスペクトしたり現場仕事は、学びと発見の宝庫です

職人の仕事は、一生勉強なのです。

難しい仕事ほど、達成感と満足度がえられるのです。
建築現場の作業は、各専門工事業者が 工程表[計画表]にしたがい竣工[工事が終了して施主に引き渡すこと]までリレーのように作業します。
このバトンをいかに上手く受け取り 上手く渡すかが職長のうでの見せ所。
とても難しです。しかし、うまくさばき、乗り越えられたら ものすごい満足感や達成感がえられます。
つまり、お金だけでなく 学ぶ楽しさや物つくりの喜びもある と伝えたかったのす。 

まとめ

建設業の職人 メリット

他職よりも 若くから稼ぎやす
会社に依存しないで生きる 技能・技術を習得できる
退職年齢が、個人の健康や体力次第で延びる
同じ作業の反復ではなく、バリエーションが豊富で 飽きない

物つくりの喜びや 達成感がある
AIや機械に 仕事を奪われない
学ぶ楽しさがある。

建設職人のデメリット

3K【キツイ・キタナイ・キケン】
朝が早い。
腰を痛めやすい
給料形態に差がある
仕事にムラがある。
人手不足で 休みにくい
屋外作業なので 夏は暑く、冬は寒い
職場の先輩職人に、変り者が多い。
時間切り売りの仕事なので、社長にならないかぎり働かないと収入がない

以上を理解した上で建設の職人になりたいと思う人は、是非とも もっと自分で調べたうえで 《スキルマスター職人》に挑戦してみて欲しい

おやじ
おやじ

繰り返しいいますが、フリーターやスキル習得のない非正規雇用や派遣よりも、建設職人のほうが未来があると思いますよ。

最近は、女性職人も増えてきてますよ。

独立開業を目指すなら、設備工事の保温屋さんで独立開業したヨッシー親方(ユーチューバー)のアドバイスnote読む価値あります。

   

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  1. まこ&看 より:

    いつもプロフ読ませて頂いて居ます。職業も違うので凄く成る程と思います。大変な事や初めて知る事が、勉強に成りますね。感動的です。又読ませて下さいね。宜しくお願い致します🥰

    • いつも、読んでくれて感謝です。
      コメントまでくれて本当にありがとう。
      モチベーションアップの活性剤になってます。
      また、役に立つ様な記事を書きたいと思ってます。
      ぜひ、また読みに来て下さい。