建設業の「野丁場」と「町場」の違いについて説明

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野丁場と町場のちがい解説記事のアイキャッチ画像

建設業における事業規模の違いは、作業内容や賃金において大きく差が出ます。

業界用語になりますが、みなさんに「野丁場」と「町場」の違いについて解説します。

それぞれのメリットとデメリットも解説するので自分に合う働き方を選ぶ参考にしてください

この記事でわかること
  • 「野丁場」と「町場」の違い
  • 「野丁場」の魅力と問題点
  • 「町場」の魅力と問題点

工事現場における「野丁場」と「町場」の基本的な定義

野丁場(主にゼネコン)と町場(主に工務店)の図解
野丁場と町場の違い

野丁場、町場というのは、工事現場の種類をさす言葉で、

規模の大きさによって言い方が変わります。

野丁場とは?大規模工事とゼネコンの現場



野丁場は、公共工事や大規模工事を行うゼネコンが扱う現場のことを指します。

民間のマンションやショッピングモール、町の再開発、大型ビルの建設なども野丁場と言われます。

特徴としていうなら、
規模が大きく、工期も長いものが多いです。

また、関わる人数も多くなります。

町場とは?住宅工事と地域密着の現場



町場というのは、主に住宅工事などを指します。

一般的な個人のお客様の新築住宅や、住宅リフォーム工事などを言います。

一般の方が見ている職人というのは、町場の職人ということになります。

モルタル仕上げやデザイン性の高いジョリパット仕上げ、駐車場のコンクリート仕上げなど、多様な仕事があります。

スクロールできます
野丁場町場
安定性
(収入)
安定している不安定
規則
・マナー
厳しい厳しくない
独立開業やや難しい
休憩スペース
拘束時間厳しい
自由度
収入高額になりやすい個人差が大きい

【徹底比較】給料・安定性・作業内容のメリットとデメリット

野丁場を選択するメリットと問題点

野丁場の魅力は、なんと言ってもお給料と仕事が安定しているところです。

職人として会社で働くならば、野丁場の方が給料も安定しているうえに高額収入です。

ただし、安全やごみの分別など細かいルールやマナーにうるさく本業の作業以外のことにも気を使わなくてはいけません。

また、独立開業を目指す場合は、大手ゼネコンなどからは簡単に仕事をもらうことはできません。

大規模現場の場合は、大人数に合わせて働く必要があります。

そして、仕事内容も単調作業が多くなる傾向があります。


メリットデメリット
⭕仕事が多く安定している

⭕高収入を目指せる

⭕安全で職場環境がよい

⭕保証や保険がしっかりしている
❌特殊な左官仕事は少ない

❌ルールやマナーに厳しい

❌時間的拘束が強い

町場を選択するメリットと問題点

みなさんの職人のイメージは町場の職人さんだと思います。

民家の玄関や駐車場、階段のモルタル仕上げなど昔ながらのモルタル仕事です。

オシャレに模様の入ったジョリパット仕上げなども「町場」の職人さんの得意分野です。

テナント工事でのデザイン性のある塗り壁も町場の職人さんです。

モルタル階段仕上げと外壁ジョリパット櫛引仕上げの写真
主に町場の仕事

仕事は、カッコよくやりがいはあるでしょう。

その日のやるべきことをやれば、帰っても大丈夫という魅力もあります。

時間的な拘束は少ないです。

安全のルールも野丁場のように厳しくありません。

自由度が高いのも町場の魅力です。

しかし、外部作業がメインのために天気の影響を大きく受けてしまいます。

野丁場に比べて町場の職人さんの仕事量は、年間通すと少なくなる傾向があります。

使う道具も多く、道具持ちの左官職人には地味に経費がかかります。

収入面だけなら野丁場の職人のほうが多いのが現実です。

しかし、独立開業をすれば違います。

働けば働いただけ儲かります。

人を使って仕事すれば、年収も跳ね上がります。

野丁場よりも独立開業しやすいのも魅力といえます。

グレーのジョリパット仕上げ櫛引の壁とグレーの石貼りの階段
グレーのジョリパット仕上げ櫛引の壁とグレーの石貼りの階段




メリットデメリット
⭕仕事は多彩で楽しい

⭕自由度が高くのびのび働ける

⭕独立開業がしやすい
❌スキル習得に時間がかかる

❌天候の影響を受けやすく、
仕事が切れることがある

❌詰所やトイレなどの設備が不十分な現場が多い

特殊なデザイン系の左官仕事は、テナント工事などで多く依頼されます。

そうした仕事は、原田左官など1部の専門会社に入らないとなかなか施工する機会がないのが現実です。

まとめ:半野町場のすすめ

野丁場と町場のメリットそれぞれのいいとこどりするやり方もあります。

それが、半野町場(造語)がおすすめです。

いわゆる野丁場と町場の掛け持ちをするのです。

これには、幅広い人脈が必要なので、横のつながりは大切にしましょう。

仕事を手伝いながらお互いのやり方を学び助け合える働き方ともいえます。

この働き方をしている人は、町場あがりの1人親方の職人さんが多いです。

野丁場と町場のどちらを選んでも、一人前になるまでの苦労は同じであるため、

自身の求めるメリットとデメリットをしっかりと見極めた上で選択することが重要です。

半野町場を成功させるための必須条件は、幅広い人脈が必要であり、「横のつながり」を大切にすることが必要です。

お互いのやり方を学び助け合える働き方といえます。

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    この記事を書いた人

    この記事の著者、「おやじ」は、50代の左官職人にして母と妻と息子(大学生)を養うために 身を粉にして働く肉体労働者です。
    1級左官技能士にして基幹技能士、大手ゼネコンの1級職長です。
    DIYリフォームや、購入して良かったアイテムの紹介、健康で幸せに生きるための知恵や経験談を記事にしています。
    読者の役に立つブログを目指してます。ご意見ご要望があれば気軽に連絡して下さい。

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