AI詐欺
AI詐欺とは、人工知能(AI)を悪用した詐欺のことです。
AIは、人間の声(音声生成AI)や顔を模倣(画像生成AI)したり、大量のデータを分析したりすることができるため、詐欺を行うのに非常に便利です。
AI詐欺には、次のようなものがあります。
AIオレオレ詐欺
- 音声通話詐欺:音声生成AIを使って家族の音声を使い、被害者から金銭を騙し取る詐欺。親密な関係なほど声音で騙されやすい。
- ビデオ通話詐欺:AIを使って、知人や友人など、身近な人物になりすまし、被害者から金銭を騙し取る。
AI詐欺メール
- フィッシング詐欺:AIを使って、偽のメールやウェブサイトを作成して、被害者から個人情報を騙し取る。
AI詐欺に遭わないための注意点
AI詐欺は、巧妙に仕組まれているため、気を付けないと騙されてしまうことがあります。
AI詐欺に遭わないためには、次の点に注意してください。
- 知らない人からの電話やメールには、安易に応答しない。
- 個人情報を安易に教えないようにする。
- 怪しいメールやウェブサイトには、アクセスしないようにする。
- 不審な点があれば、警察や消費者ホットラインに相談する。
AI詐欺は、年々巧妙化して世界規模で増加しています。
インドが一番多いようです💦
詐欺遭遇率23%(人口比)
世界平均約10%
10人に1人が、遭遇している計算です。
日本では、まだ人口比5%ですが、これから増加すると予測されてます。
(日テレニュース動画参照)
これは、遭遇率なので被害者の数ではありません。
しかし、被害者の数も金額も増加してます
AI詐欺に遭わないためにも、十分に注意してください。
AI詐欺の対策
『合言葉』をきめる
子供や家族、親しい友人たち全員で合言葉を決めておきます。
特に、高齢者は家族が電話で助けを求めてきたら、必ず合言葉を聞くようにしましょう。
合言葉がない時には、一度電話を切って、周りの人に相談してください。
電話番号の発信元を確認する
登録している電話番号からかかってくるのであれば信頼できます。
知らない番号の場合や、番号が非通知のときは、疑ってかかってください。
詐欺師は、「スマホが壊れた、盗まれた、今は違うところにいる」など、いろいろな言い分を述べてきます。
「今手が離せないから数分後にまた連絡して」と電話を切りましょう。
そして、本人にこちらから電話をかけなおしましょう。
または、家族に相談するなどして情報を確認することが重要です。
音声データのシェアに気を付ける
SNSで音声(動画)を公開する際、つながっている人が多いほど、音声を共有するリスクが高まります。
詐欺師がAI音声をクローンするのに必要なデータはたった3秒とのことです。
オリジナルの音声と85%一致するクローンを作成できたそうです。
テストをした成人の82%がクローン化された音声を本物と区別できる自信がないと回答しています。
事実上、音声の漏洩とコピーは防ぐのが難しい状況です。
テクノロジーの進化恐るべしですね。
対抗策が、『合言葉』『かけなおして確認』などアナログなのがおやじには実行しやすい。
親密な関係ほど騙されやすいらしいので気を付けよう。
テレビ電話で、AI生成されたあなたの画像付きで、あなたの声で詐欺電話される可能性があることを周りの人や家族に周知して下さい。
「個人情報保護サービス」を利用する
個人情報がダークウェブに流れた場合に通知するサービスなどを利用し、サイバー犯罪者によるなりすましを防ぐために活用するものです。
NTT東日本では、特殊詐欺対策サービスの機能として取り組みが始まってます。
「特殊詐欺対策サービスおよび通話録音機能付き端末(特殊詐欺対策アダプタ)」を販売しています。
その機能が以下の通りです。
通話開始時のガイダンス機能
通話が始まるときにガイダンスが流れます。
「この通話は、振り込め詐欺等の防犯対策のため、録音させていただきます。お呼び出しいたしますので、お待ちください。」通話録音機能
電話をかけたときもかかってきたときも、通話を録音します。
通話解析機能・注意喚起機能
録音した通話を特殊詐欺解析サーバで解析し、特殊詐欺であると疑われる場合には、あらかじめ登録されたメールアドレスや電話番号に注意喚起のメールや自動音声による電話を行います。
許可リスト・拒否リスト機能
しつこいセールスや迷惑な電話を抑制することができる一方、親しい方との通話時はガイダンス送出や録音、解析の対象外とすることができます。
AIを活用した特殊詐欺対策|法人のお客さま|NTT東日本 (ntt-east.co.jp)
- 許可リスト機能
ご家族やご友人の電話番号をあらかじめ通話録音機能付き端末(特殊詐欺対策アダプタ)許可リストへご登録いただくことで、登録の電話番号との通話は各種機能(ガイダンス機能、通話解析機能等)の対象外となり、安心して電話をお楽しみいただけます。- 拒否リスト機能
かかってきた番号を通話録音機能付き端末(特殊詐欺対策アダプタ)の拒否リストへご登録いただくことで、相手にガイダンスが流れ通話が自動的に切断されます。
本人そっくりな声で仕掛ける詐欺の手口、AIでさらに巧妙になる「オレオレ詐欺」【被害事例に学ぶ、高齢者のためのデジタルリテラシー】 – INTERNET Watch (impress.co.jp)より参照
お金が絡む連絡は、まず詐欺を疑いましょう。
そして、周りに相談してください。
途中で怪しいと思えば、迷わず警察に連絡して下さい。
家電は、留守電にしておいてください。
メッセージを聞いてから電話に出るようにしてください。
携帯電話を持たない超高齢者には、基本的に留守番電話にするようにしましょう。発信先の番号がわかるサ-ビス[有料]をつけてあげましょう。
ちなみに、NTT東日本では、ナンバー・ディスプレイ契約している70歳以上の方、もしくは同居している場合は、申告すると無料になります。
【2023年4月17日より】
知らない番号の電話には出ないように教えて下さい。
現実に起きた事件を紹介します。
これから、増加する犯罪手口のさきがけです。
他人事ではないので知識として知っておいてほしい。
中国でこのほど、人工知能(AI)を悪用した振り込め詐欺事件が発生した。
犯人はAIを使って実在の人物の顔と声を複製して被害者の友人になりすまし、わずか10分弱で430万元(約8500万円)をだまし取った。
警察によると、被害に遭った福建省福州市のテック企業の経営者A氏は4月20日午前11時40分、SNSアプリの微信(WeChat)で連絡してきた友人とビデオ通話を始めた。
ちょっとした会話の後、友人は「知り合いが入札の保証金として430万元を必要としているが、法人口座同士で口座振替手続きをしないとならない。
あなたの会社の法人口座を利用させてくれないか?」と切り出した。
A氏がなんの疑いもなくキャッシュカードの番号を伝えると、友人は「お金はもうあなたの口座に振り込んだよ」と言って、振込み伝票のスクリーンショットを送ってきた。
A氏は着金を確認することなく、11時49分に430万元を2回に分けて指定された口座に振り込んだ。
振込みが完了し、A氏がチャットで「手続きは終わったよ」とメッセージを送ると、友人からは「?」の一文字だけが返ってきた。
何かがおかしいと気づいたA氏がすぐさま友人に電話をかけたところ、友人は一連の出来事について何も知らないことが分かった。
ついさっきまでビデオ通話で話していた相手は、詐欺師がAIを使って友人の顔と声を複製した偽物だったのだ。
AIがビデオ通話で「友達」になりすまし。会社社長が8500万円の振り込め詐欺被害:中国(36Kr Japan) – Yahoo!ニュース
画像生成AIと音声生成AIと文章生成AIを組み合わせると
簡単にできてしまう詐欺なので急増が予測されます。
生成AIを悪用する典型的な例ですね。
今のところ防止策はありません。
アナログな対応ですが合言葉で対抗しましょう。
まとめ
生成AIの普及により画像や音声でのなりすましが簡単にできる事実をよく覚えておいて下さい。
場像や声色での判別は困難な時代になったことを認識して下さい。
個人的な見解では、お金が絡まない話なら大丈夫と言いたいところです。
しかし、仲良くなってから投資などをもちかける事件も発生しているのでご用心ください。
この記事を読んで、周りの人に情報を拡散して詐欺被害者をへらしましょう。
先ずは、親御さんと家族に連絡して『合言葉』をきめましょう。
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