夏の炎天下、現場作業や屋外活動で大活躍する空調服。
しかし…!
空調服は決して安くありません💦
フルセットで1~2万円前後、しかもバッテリーやファンは消耗品。
きちんと手入れしないと、次の夏には「動かない!」「風が弱い!」なんてことになってしまいます。
今日は、私自身の失敗談や現場仲間から聞いた話も交えて、空調服を長持ちさせる方法をわかりやすく紹介します。
- 猛暑での外部作業を30年以上している左官職人
- 過去6年間で空調服を6着、水冷服を購入・ペルチェベストを試着
- 熱中症になったことはありません😤
空調服の基本構造と仕組み
空調服は、服の左右や背中に付いたファンが外気を取り込み、体全体に風を送ることで涼しく保ちます。

基本的な仕組みと部品の名前を覚えましょう


⭐空調服の部品
①バッテリー(充電式)
②ファン(2個)
③接続ケーブル
④充電器
⑤ウェア本体
(ファン取り付け穴つき)



バッテリーからファンに電力を供給し、風量を調整できます。
最近はUSB充電対応や防水仕様なども登場していますが、基本構造はどれも同じです。
よくある故障のパターン





空調服のトラブルは大きく分けてケーブル、ファン、バッテリーの3つで発生します。
故障箇所 | 主な原因 | 対策 |
---|---|---|
ケーブル | ❌強く引っ張る・折れ曲げたまま使用 | ▶️コネクタ部分を持って抜き差しする |
ファン | ❌ほこりや粉じんの目詰まり ❌モーター部分への漏水 | ▶️定期的に掃除 ▶️水濡れ注意 |
バッテリー | ❌完全放電 ❌衝撃 | ▶️残量30〜80%で保管、高温多湿を避ける ▶️衝撃注意 |
ケーブルの断線
もっとも多いのがこれ。
ファンやバッテリーを抜き差しするときに、ケーブルを強く引っ張ったり、曲げたまま使い続けると内部の配線が切れます。



洗濯などで接続ケーブルを外す機会は多いうえ、
充電器への差込口の取り外すこともほぼ毎日です💦
つまり、扱いに一番気を使わないと壊れやすいのです💦
【対策】
- ⭕抜き差しはコネクタ部分を持つ
- ⭕保管時の断線に気を付ける
それでも壊れた時には、接続ケーブルのみ購入しましょう。


汎用品もありますが、ファンやバッテリーと同メーカーのファンケーブルを購入しましょう。
ファンの目詰まり・漏電
現場では砂埃や粉じんが舞います。
ファンが外気を吸い込むため、内部にほこりが溜まり、羽根の回転が悪くなることがあります。
外部作業などで雨に濡れて漏電することもあります。
(最近は、防水されて減りました)
【対策】
- 定期的にほこりを除去
- 中性洗剤で軽く拭く
- エアダスターや綿棒で細かい部分を掃除
- ⚠️水に濡らさない
バッテリーの劣化・完全放電⚡



完全放電による充電ができなくなるトラブルは、シーズンオフからあけた2年目のトラブルとして報告されることが多いです💦
リチウムイオン電池は時間とともに自然に放電します。
(完全放電)長期間放置して残量ゼロになると、充電できないことがあります。
これは新品でも起こり得るため注意が必要です。
【対策】
- 保管時は残量30〜50%
- 3か月に一度は残量チェック
- 高温多湿や直射日光を避けるリスト
修理と廃棄のポイント
修理に出すと購入するのとあまり変わらない費用がかかります。
保証期間が過ぎたなら、部品の買い替えを検討するのもありだと思います。



バッテリーは、鉄ごみとして捨てられません💦
「小型二次電池」として回収してもらいましょう。
(各自治体の廃棄方法を確認してくださいね)



発火・感電の恐れあるので自分でバッテリーを分解するのはやめましょう。
長持ちさせる3つの習慣



⭕夏が終わったら必ず掃除
⭕バッテリーはゼロにしない
⭕ファンケーブルはやさしく扱う
よくある質問(FAQ)
まとめ
空調服は、バッテリー管理とファンの掃除を徹底するだけで寿命が大きく変わります。
次の夏も快適に使うために、オフシーズンの今こそメンテナンスをしておきましょう。
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